軒裏(軒天)とは?実は知らない屋根の軒について知っておこう

「軒裏(軒天)」とは、住宅のどの部分を指すのかご存知ですか?

軒裏とは外壁から外側に飛び出した屋根(軒)の裏側の天井にあたる部分のことを指します。

今回は、意外と知られていない軒裏について、その役割やタイプ、使用される材料、選び方、リフォーム事例、さらに素材ごとの劣化サインや修理方法、修理費用の相場について詳しく解説します!

目次

1. 軒裏(軒天)とは?

軒裏・軒天・軒下・軒の説明を簡単にご紹介します。

軒天は、軒の裏側に張られた天井パネルのことを指し、「軒裏天井」「上げ裏」「軒天ボード」とも呼ばれます。

軒天
  • 軒裏軒天は同じ部位を指しており、
    • 上から見下ろした場合は「軒裏」
    • 下から見上げた場合は「軒天」 となります。

その他の用語

  • 軒(のき):建物の外壁から外側に突き出ている屋根部分全体。
  • 軒下(のきした):軒の下のスペース。
  • 軒先(のきさき):軒の先端部分、または家屋の軒に近い場所を指します。
軒とは

軒裏とは?軒裏について知っておきたいQ&Aまとめ

2. 軒裏の役割

軒裏の役割

軒裏(軒天)は、建物の機能性や安全性、美観に大きな影響を与える重要な部分です。以下に、軒裏が果たす主要な役割を詳しく解説します。

1. 防火・延焼防止

燃える屋根

軒裏は、火災時の延焼防止に重要な役割を果たします。住宅火災が発生した際、窓から吹き上がる火の手が屋根裏に達すると、屋根全体に炎が広がりやすくなります。しかし、耐火性のある軒裏材を使用することで、火の進行を防ぎ、被害を最小限に抑えることができます。

特に防火地域や準防火地域では、不燃材であるケイカル板や金属板などの使用が義務付けられており、安全性の確保が図られています。

2. 屋根構造の保護

紫外線

軒裏は、屋根の構造材(垂木や野地板など)を雨風や紫外線から守る役割を担っています。軒裏がない場合、構造材が直接外気に晒され、雨水や湿気による腐食、紫外線による劣化が進行しやすくなります。これにより、屋根全体の耐久性が低下し、修理や交換の頻度が増える可能性があります。

3. 美観の向上

美観

軒裏は住宅の外観にも大きく影響します。屋根の構造材や配線などを隠すことで、建物全体の見た目を美しく整えます。特に軒の出が大きい家では、軒裏のデザインが建物の印象を左右するため、意匠性の高い素材やカラーを選ぶことで、より洗練された外観を演出できます。

また、最近では木目調のケイカル板や金属板、有孔ボードなど、デザイン性に優れた軒裏材も多く登場しており、住宅のスタイルに合わせたコーディネートが可能です。

4. 通気・換気機能

軒裏通気

軒裏には屋根裏の換気を助ける重要な役割もあります。有孔ボードや通気口を設置することで、屋根裏にこもりがちな湿気や熱気を排出し、結露やカビの発生を防ぎます。これにより、屋根の構造材や断熱材の劣化を防ぎ、住宅全体の寿命を延ばすことができます。

特に夏場は、屋根裏の温度が高くなりがちですが、通気機能を備えた軒裏があることで、室内温度の上昇を抑え、冷房効率の向上にも寄与します。

5. 雨水の遮断と防水性の確保

雨

軒裏は、雨樋と連携して雨水の流れをコントロールし、建物内部への浸水を防ぐ役割も担います。軒天部分に適切な傾斜を設けることで、雨水がスムーズに雨樋へと流れ、外壁や基礎部分への水の侵入を防ぎます。

また、防水性に優れた軒裏材を使用することで、長期間にわたり住宅を雨水から守ることが可能です。

6. 断熱・遮音効果

雨音

一部の軒裏材には、断熱性や遮音性を高める機能があります。断熱材を併用した軒裏は、外気温の影響を抑え、室内の快適性を向上させます。また、遮音性の高い素材を使用することで、雨音や風の音を軽減し、静かな室内環境を保つことができます。

7. 防虫・防鳥対策

防虫

軒裏は、屋根裏への虫や鳥の侵入を防ぐ役割も果たしています。特に通気口や有孔ボードには、防虫ネットを設置することで、害虫や小動物の侵入を防ぎ、屋根裏の衛生環境を保つことができます。

意外とみんな知らない!?軒裏(軒天)の役割と選び方

3. 軒裏の2つのタイプ

軒裏は大きく2つのタイプに分かれます。

1. 外壁一体タイプ

外壁一体型軒裏
  • 特徴:モルタルなどの塗り壁と同じ材料で仕上げるタイプ。
  • 使用例:マンションやアパートなどの建物に多く採用されています。
  • メンテナンス:外壁と同時に行われることが一般的です。

2. ボードタイプ

軒天ボード1.
  • 特徴:サイディング外壁の建物でよく使用され、軒裏には専用のボードを取り付けます。
  • 使用例:戸建て住宅に多く採用されています。
  • メンテナンス:塗装や部分交換で対応可能です。

4. 軒裏に使用される材料と種類

軒裏に使用される材料は建物のデザインや耐久性、予算に応じてさまざまです。それぞれの素材には特徴や寿命、相場がありますので、以下で詳しく解説します。

1. 合板(ベニヤ板)

ベニヤ板
  • 特徴:昔からよく使用されてきた安価な素材。軽量で加工がしやすいのが特徴です。
  • 寿命:5〜10年(環境やメンテナンスにより変動)
  • メリット
    • コストが安価で施工しやすい。
    • 加工が容易なため、複雑な形状にも対応可能。
  • デメリット
    • 耐火性・耐水性が低く、湿気に弱い。
    • 経年劣化により反りや剥がれが発生しやすい。
  • 相場:1㎡あたり2,000〜4,000円

2. ケイカル板(ケイ酸カルシウム板)

ケイカル板.
  • 特徴:現在最も広く使用されている軒裏材。不燃性に優れており、防火地域でも使用可能です。
  • 寿命:20〜30年
  • メリット
    • 耐火性・耐水性に優れている。
    • 軽量で施工が容易。
    • カラーケイカル板や有孔ケイカル板など、バリエーションが豊富。
  • デメリット
    • 衝撃に弱く、割れやすいことがある。
    • 表面に汚れが付きやすく、定期的な清掃が必要。
  • 相場:1㎡あたり3,000〜6,000円

3. スラグ石膏板(エクセルボード)

  • 特徴:不燃性の高い素材で、防火対策に優れています。
  • 寿命:15〜25年
  • メリット
    • 耐火性に優れ、防火地域に最適。
    • 加工性が高く、設置が容易。
  • デメリット
    • 湿気に弱く、湿度の高い場所では膨張や変形が起こりやすい。
    • 表面が傷つきやすい。
  • 相場:1㎡あたり4,000〜7,000円

4. フレキシブルボード(繊維強化セメント板)

  • 特徴:セメントに繊維を混ぜて強化した素材で、耐久性が高いです。
  • 寿命:20〜30年
  • メリット
    • 耐水性・耐火性に優れている。
    • 耐久性が高く、重厚感のある仕上がりが可能。
  • デメリット
    • 重量があるため、施工時に強固な下地が必要。
    • 施工費用が高め。
  • 相場:1㎡あたり5,000〜8,000円

5. 金属板(ガルバリウム鋼板・アルミスパンドレル)

金属板の軒裏
  • 特徴:耐久性と耐候性に優れた金属製の素材。モダンな外観を演出できます。
  • 寿命:30〜40年
  • メリット
    • 耐火性・耐水性に非常に優れている。
    • 軽量でありながら高い耐久性を持つ。
    • デザイン性が高く、カラーや模様のバリエーションが豊富。
  • デメリット
    • 金属特有の冷たい印象を与えることがある。
    • 表面に傷がつくと錆びや腐食が進行しやすい。
  • 相場:1㎡あたり7,000〜12,000円

6. 有孔ボード(通気用)

  • 特徴:通気性を確保するために小さな穴が開けられたボード。屋根裏の湿気や熱気を排出します。
  • 寿命:20〜30年
  • メリット
    • 通気性を確保し、屋根裏の湿気やカビを防止。
    • デザイン性にも優れたタイプがあり、外観を損ねない。
  • デメリット
    • 穴から虫やほこりが侵入することがある。
    • 汚れが溜まりやすく、定期的な清掃が必要。
  • 相場:1㎡あたり5,000〜9,000円

5. 軒裏材の選び方

ポイント

軒裏材を選ぶ際には以下のポイントを考慮しましょう。

  1. 耐火性
    • 火災時の延焼を防ぐため、耐火性能の高い素材を選ぶことが重要です。
    • 不燃材(ケイカル板や金属板など)が推奨されます。
  2. 耐水性
    • 雨水や湿気にさらされる場所なので、耐水性の高い素材が必要です。
    • ケイカル板やフレキシブルボードは耐水性に優れています。
  3. 美観
    • 軒裏は住宅の外観に大きな影響を与えるため、色やデザインにもこだわりましょう。
    • 木目調やカラーケイカル板など、デザイン性の高い製品も多数あります。
  4. メンテナンス性
    • 長期間美観を保つために、メンテナンスがしやすい素材を選びましょう。
    • 金属板などは汚れがつきにくく、メンテナンスが容易です。
  5. 通気性の確保
    • 軒裏材には通気性を持たせることが重要です。通気孔や有孔ボードを使用することで、屋根裏の湿気を逃がし、結露やカビの発生を防ぎます。

6. 軒裏の劣化サインと修理方法

軒裏の劣化サイン

1. 合板(ベニヤ板)の劣化サインと修理方法

  • 劣化サイン:剥がれ、反り、カビ、腐食。
  • 修理方法:劣化部分の張り替え、塗装による保護。

2. ケイカル板の劣化サインと修理方法

  • 劣化サイン:割れ、反り、汚れ。
  • 修理方法:ひび割れの補修、部分交換、再塗装。

3. スラグ石膏板の劣化サインと修理方法

  • 劣化サイン:湿気による膨張、ひび割れ。
  • 修理方法:湿気の原因除去、部分交換。

4. フレキシブルボードの劣化サインと修理方法

  • 劣化サイン:反り、ひび割れ。
  • 修理方法:反りの修正、ひび割れ部分の充填材での補修。

5. 金属板の劣化サインと修理方法

  • 劣化サイン:錆び、色褪せ。
  • 修理方法:錆び部分の研磨と再塗装、錆止め塗装。

6. 有孔ボードの劣化サインと修理方法

  • 劣化サイン:穴の拡大、汚れ。
  • 修理方法:汚れの清掃、劣化部分の交換。

軒下のメンテナンス~軒下を長持ちさせるための注意点と対策

7. 軒裏の修理費用の相場

見積もり

軒裏の修理費用は使用される素材や施工内容によって異なります。以下に一般的な修理費用の相場を示します。

修理内容費用相場(㎡あたり)
合板(ベニヤ板)の張替え4,000円〜6,000円
ケイカル板の張替え5,000円〜7,000円
スラグ石膏板の張替え5,500円〜7,500円
フレキシブルボードの張替え6,000円〜8,000円
金属板(ガルバリウム鋼板等)の張替え7,000円〜10,000円
有孔ボードの張替え6,000円〜9,000円

その他の費用

  • 足場設置費用:15万円〜25万円(範囲による)
  • 高圧洗浄費用:1,000円〜2,000円/㎡
  • 塗装費用:1,500円〜3,000円/㎡
  • 廃材処理費用:5,000円〜15,000円

費用を抑えるポイント

  • 定期的なメンテナンス:劣化を早期に発見し、部分的な修繕で済ませることで費用を抑えられます。
  • 複数の業者から見積もりを取得:価格競争を促し、適正価格での施工が可能になります。
  • 外壁塗装や屋根修理と併せて施工:足場費用を一度で済ませることで全体のコストを削減できます。

8. 軒裏のリフォーム事例

実際に施工した軒裏リフォームをご紹介します。

事例1:ベニヤ板からケイカル板への交換

軒裏ビフォーアフター
  • 場所:大阪市北区
  • 施工内容:劣化したベニヤ板を撤去し、耐火性・耐水性に優れたケイカル板に交換。
  • 施工期間:3日間
  • 費用:8万円(税込)
  • お客様の声:「見た目が明るくなって気に入っています。ずっと気になっていたのでスッキリしました!」

事例2:ケイカル板の設置と塗装

軒裏補修ビフォーアフター
  • 場所:吹田市
  • 施工内容:通気性を改善するため、有孔ケイカル板を設置。
  • 施工期間:2日間
  • 費用:13万円(税込)
  • お客様の声:「腐りかけていたので屋根も心配だった。部分補修ですんで安心しました」
お客様の声

9. まとめ

  • 軒裏(軒天)は、建物の外観と機能性において重要な役割を果たします。
  • 耐火性・耐水性・美観を考慮して適切な材料を選びましょう。
  • 定期的なメンテナンスやリフォームで、長持ちさせることができます。

お問い合わせ情報

屋根に関するお問い合わせは、以下の連絡先までお気軽にどうぞ。

株式会社マックスリフォーム
所在地: 〒564-0053 大阪府吹田市江の木町5-24 フェスタ江坂401
電話番号: 0120-254-425
施工対応エリア: 大阪府内全域、兵庫県南部全域
公式サイト: https://maxreform.co.jp/

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